カテゴリー: 身体について
先日、来院された患者さん。
バスケをしていて、
ジャンプから着地した際にチームメイ
よく聞く典型的なケガですね。
捻挫という診断を受けた事のある方も多いと思いますが
「何を」捻挫したのかちゃんと説明を
受けたことがある人は少ないのではないでしょうか?
この捻挫って言葉だけでは正しく施術は出来ないです。
例えばですが、
捻挫の18〜40%は二分靭帯損傷と言われています。
足関節捻挫によって二分靭帯剥離骨折は
捻挫の11%に認め
骨(外果、内果、第5中足骨基底部、踵骨前方突起
靭帯(ATFL,AITFL,PTFL,CFL,
足根洞や距骨部の損傷
単に捻挫で痛める可能性のある組織は
軽くでもこれだけあります。
もちろんそれぞれに適切な施術があります。
単に「捻挫」ではなく
何を損傷しているのか、
まるた整骨院では病態把握と説明を
心がけているので
中々治らない、いち早く治したい
という方はいつでもご相談ください。
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今回はここまで。
詳しく話を聞きたいという方は
もしくは、086-221-7272まで。
気軽にお問合せ下さい。
おはようございます。
みなさんの周りにも膝が痛い方は
たくさんいると思います。
その中でも特に多いのが
変形性膝関節症(OA)という診断を
受けた方だと思うのですが、
膝の骨や軟骨の摩耗で痛みが出ない事は
みなさんご存じでしょうか?
膝関節に限らず、変形性関節症(OA)の痛みは、
軟骨の磨耗が原
もちろん、骨と骨がぶつかっても痛みは出ません。
骨や軟骨には痛みを感じる神経はありませんからね。
では、痛みの原因は、、、?
そうですね。”滑膜”です。
滑膜炎が主な病態です。
なので施術するべき組織は骨や軟骨ではないんですね。
ずっと膝が治らないという方は
このような説明を受けたことはありますか?
どんな病態もまずは何が損傷しているのか?
何がその症状を誘発しているのか?
それは本当なのか?
今、自分は治す為に正しい事をしているのか?
今一度、考えてみてください。
そして、もし大丈夫!と言えない場合は
一度、当院もしくは最寄りの医療機関にご相談ください。
本当にその症状の原因はその組織でしょうか?
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今回はここまで。
詳しく話を聞きたいという方は
もしくは、086-221-7272まで。
気軽にお問合せ下さい。
おはようございます。
今回は前回の続き。
実際に当院であった事例です。
この患者さんは肩を痛めて来院され、
2回目の施術が終わり、指導ついでに
世間話をしていました。
その際に少し前に低血糖で倒れたという話を聞いたのですが、
まず、ここでおかしいなと思ったんですね。
私は最初のカウンセリングの際に病態に応じて
食事や既往症についてのお話をお伺いしています。
そしてこの方の場合、既往症は特になく、
食生活の内容からも
低血糖症状を引き起こすような可能性は低いと思ったからです。
そこで、もう少しその方にお話しを聞いてみると…
・倒れたというより急に数分意識を失っていた
・戻った際にはめまいや頭痛がしばらくあった
・その前からたまに手に力が入りにくくなったり
少し喋りにくくなることもあったが、
いつも少し経つと治まる。
他にも色々なことが聞けたのですが、
とりあえずこのくらいが主に聞けた内容です。
これらの症状が低血糖症状のみで起こるとは
考えにくく、脳疾患の可能性があると判断して
すぐに紹介状を書いて医療機関を受診して頂きました。
その三日後にその方のご家族が訪れ、
伝えて下さった診断結果は脳梗塞でした。
しかも、緊急入院が必要なレベルで
一歩間違えば明日にでも最悪の事態となるような
状態だったとのことでした。
僕が悔いているのは
このときすぐ救急搬送してもらうべきだったことですね。
いかがでしょう皆さん。
このような病態でも日常生活は送れます。
周囲の人にこの程度の症状は話さない方も多いです。
治まるから大したことない症状だと思い込みます。
ご自身で理由のわからない症状が出ていませんか?
ご家族や友人にいつもと違う様子はありませんか?
痛みとシビレの違いなど
自分の症状はこうだと思い込んでませんか?
安心して毎日を過ごせるように
何か異常を感じることがあれば
最寄りの医療機関や当院で一度ご相談くださいね。
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今回はここまで。
詳しく話を聞きたいという方は
もしくは、086-221-7272まで。
気軽にお問合せ下さい。
おはようございます。
今回は先日あったお話。
皆さんは整骨院ってどんな所と考えてますか?
どこかしんどい時にマッサージをしてもらう所?
ケガをした時に診てもらう所?
骨を診てもらう所?
患者さんからよく聞くイメージはこういった感じが多いです。
マッサージをしてもらう所は完全に間違っていますが、
他の2つに関しては間違いはないです。
基本的に整骨院はケガのスペシャリストです。
骨折・脱臼・捻挫・打撲・肉離れなどを
技術をもって施術する所ですね。
ただ、まるた整骨院はそれだけでは不十分だと考えています。
ケガのみでなく、様々な疾患の可能性をちゃんと伝えられる
町医者のような存在であるようにと努めています。
整骨院でタイトルのように脳梗塞が見つかる事があるの?
と思われる方も多いと思いますが、年に何例かは
疑いのある方が訪れ、適切な医療機関へご紹介しています。
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少し話が脱線して長くなってしまったので
今回はここまで。
次回は実際に先日あった例についてお話していきます。
詳しく話を聞きたいという方は
もしくは、086-221-7272まで。
気軽にお問合せ下さい。
全開のお話の続きからです。
何の話という方はこちらをご覧ください。
その情報。嘘ではないけど真実ではないかも??
前回はとあるアイシングの研究に対して
アイシングがちゃんと出来てないかもしれないという
可能性のお話でした。
ただし、炎症反応は大切な生体の化学反応だと
私は考えています。
これは前回お話した論文でも書かれていました。
全部説明すると長くてややこしいので端的に書くと
ケガした組織からマクロファージがタンパク質を出して、
好中球をが働く事で炎症反応が起こります。
この炎症反応によって死んだ細胞を片付けたり、
新しい組織の構成や修復が行われるわけです。
だから炎症反応は必要というのが私の考えです。
しかし、過剰な炎症反応は組織温を過剰に高め
正常組織の活動を抑制し、
さらに大量の死細胞と組織液を生み出します。
その量が増えれば吸収に時間をがかかります。
なので、過剰な炎症反応は抑えるべきということです。
この過剰がどのくらいのなのかを
臨床レベルで判断しなければならないわけですが、
いわゆる炎症の三兆候(発赤、熱感、腫脹)と言われるもので
私は判断しています。
この炎症の三兆候のうち全てがそろった場合にのみ、
アイシングを行なっています。
また、受傷後どれくらい時間が経過しているのかによって、
炎症反応は変化しますので、
痛みの程度なども考慮しながら判断し、
最も身体が回復出来るように施術を行っていきます。
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今回はここまで。
詳しく話を聞きたいという方は
もしくは、086-221-7272まで。
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おはようございます。
先日、足首を捻挫された患者さんが
アイシングをしようとした時にこんな事を言われました。
「アイシングをすると治りが遅くなるって書いてあった」
「だからやりたくない」
また、よくわからん適当な事を書いてあるブログかなと
思っていたのですが、とある大学の発表のようでした。
それを簡単にまとめると
・アイシングは炎症を抑制する
・その結果、筋肉の再生が遅延されている
という事が研究で分かったと。
私もこの記事自体が見ていて、
原著の方も拝読させて頂いていました。
あくまで私の個人的な意見としては
この論文に嘘はありません。
それでは正しいのか?というと
疑問を呈する部分があります。
この研究の研究方法についてです。
「アイシングはポリエチレンの袋に氷を入れて
皮膚の上から30分間、2時間ごとに3回行い、
これを損傷2日後まで継続した」とあります。
これは明らかに過剰なアイシングです。
論文では「一般的な方法として…」とありますが、
そもそもその方法自体に根拠はありません。
ここまでアイシングをすれば、
確かに炎症で出来た悪いものを回収することが困難となります。
また、アイシングによる血管収縮反応により、
血流が悪くなるので
治る過程が遅くなるものと考えられます。
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長くなるので今回はここまで。
次回に続きを書きます。
詳しく話を聞きたいという方は
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子供が「手をついて肘が痛い」と言ったら…?
こういう場合は注意してくださいね。
私はこの一年の間で2例も…橈骨頚部骨折を経験しました。
しかもその中の1例は即日手術。
ギプスで固定だけの保存症例については、
なんと5日前に受傷し、
ボールを投げていたようです。
何が言いたいかわかりますか?
そう、骨が折れていても普通に使えちゃうんです。
さらに驚くことにこの症例は、
橈骨遠位端部の骨端線損傷も伴って
成長障害にも繋がる可能性があったという事です。
子供が「転倒した時に手をついた」といったら
ビビってくださいね
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昨日はお勉強の時間
Hoffa diseaseについて復習したのですが、
それについてのお話。
膝に痛みがある方は周りにも多くいますよね?
半月板損傷や変形性膝関節症、靭帯損傷など
様々な病態の患者さんがおられます。
その中でもHoffa diseaseは
見逃されやすい病態です。
Hoffa diseaseとは、
別名を膝蓋下脂肪体炎と言って
ちょうど膝のお皿の下にある
脂肪の塊の炎症です。
「半月板損傷」
「ジャンパー膝」
と判断された膝の痛みが
「実はこの脂肪体の炎症だった」
ということは珍しくありません。
さらに膝関節変形性関節症(OA)の
患者さんがこの部位の痛みを訴えることも多く、
痛みの原因がOAによるものではなく、
脂肪体の炎症ということも
多々あるのです。
そして、この脂肪体は厄介なことが。
とある研究によると膝関節周辺において…
膝蓋下脂肪体は、
最も痛みを感じる部位であるとのこと。
さらに、
脂肪体で炎症が起こると新生血管が進入します。
ということは同時に神経も伴走するので
さらに痛みが出やすい状態となるのです。
こうなると、治りが悪くなりますね。
そして、この脂肪体なのですが…
膝を曲げる際はビヨ~ンとのびて
お皿の下に潜り込みます。
膝の伸ばす時はお皿の下に移動します。
簡単に言うとこのように動くのです。
なので、膝の曲げ伸ばしで痛みが出る
という方はhoffaかも?と疑って、
当院もしくは最寄りの医療機関でご相談下さい。
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おはようございます。
今日のお話は「神経損傷」
すごい大けがのように聞こえますが、
実はとてもよく起こっています。
その一例についてお話していきます。
足の神経である総腓骨神経は
浅腓骨神経と深腓骨神経、
そして反回関節神経の3本に分岐します。
反回関節神経は分岐後、膝の前にいきます。
深腓骨神経は下降して足の甲へいくのですが、
この深腓骨神経は下伸筋支帯というバンドの下を通ります。
この部での絞扼がまれにみられ、
これは「前足根管症候群」と言われており、
親指と示趾の間に疼痛やしびれが生じます。
その多くは靴による圧迫と言われていますが、
他にも同部に圧迫や機械的刺激が
加わるような原因で発生する可能性はあります。
ここからが本題。
今度は浅腓骨神経についてです。
浅腓骨神経は下腿の下の方で
内側足背皮神経と中間足背皮神経に分かれます。
ここで覚えていただきたいのが、
中間足背皮神経の存在です。
この神経はくるぶしの前を通って4,5趾へと至ります。
その走行上、実は足関節捻挫時に
この神経も影響を受ける可能性があるということです。
足関節捻挫で好発するのは
ATFL(前距腓靭帯)損傷ですが、
その近くをこの神経が通っているわけです。
ということは、捻挫の時にATFLだけでなく、
この神経にも同じようなストレスが
かかっているということが容易に想像できます。
このような患者さんに割とよく遭遇します。
捻挫の治療をちゃんと受けたのに、
靭帯の痛みではなく、
足を内に返すとピンッと突っ張ったような痛みが走るとか、
このようなときは、中間足背皮神経の損傷の可能性もあるので、
いつでも気軽にご相談くださいね。
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今回はここまで。
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